WINERY SHOP OPEN Information

2017.4更新
現在下記のショップは休止中です。
製造に専念されているそうです。

2016.7更新

ワイナリーに併設されたショップがオープンしました。

現在は、週末だけ営業されています。

 

信濃大町で作られたブドウ、

信濃大町で醸されたワイン。

味わってみたくないですか?

(営業:土・日曜/時間:12:00~17:00)

※最下部に詳細や地図があります ※平日は市内の酒販店でお求めください

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2015.04UP

大町初のワイナリー

ノーザンアルプス ヴィンヤードを訪ねて


んん?大町にワイナリー?

のんべぇは興味津々です♪

幹線道路沿いではなく、畑の中に建つワイナリー
幹線道路沿いではなく、畑の中に建つワイナリー

 信濃大町・地域おこし協力隊の稲澤です。

わたくし、直近の仕事はクラフトビールの会社が運営する、カフェの店員でした。クラフト(職人の手作り)ビールとは、地域で愛される地ビールのことでして、作り手と売り手の距離がとても近いことが特徴の一つだと思います。1階にビール工場、2階にレストラン、そんな環境に身を置いていたので、お酒造りにはとても興味がありました。

 

そんな折、大町にワイナリーができると聞きまして。居ても立っても居られなくなり、早速取材に行ってきました!

 

北アルプスを望むブドウ畑と

ブドウ畑の中のワイン工場

ワイナリーに併設された直売所
ワイナリーに併設された直売所

大町の市街地を抜け、民家と田畑の広がる県道45号を扇沢方面に走ります。

田畑やリンゴ畑が続きますが、その中にリンゴより低く細い木々が

整然と立っていました。北小学校の近くのブドウ畑です。

取材に行ったのは4月中旬でまだ肌寒く、ブドウの木々は葉も出ていませんでした。

 

そのブドウ畑の中にぽつんと建つ建物。

半分が落ち着いたネイビー調の作業所、半分が小屋風の施設です。

これが目指す「ノーザンアルプス ヴィンヤード」のワイナリーでした。

 

 

 

 

 

 

 

大町のブドウは紆余曲折を経て

生まれた地でワインになる

手動のコルク打栓機を手に
手動のコルク打栓機を手に

 大町で初のワイナリーを立ち上げたのは若林政起さん(42)。市内でワイン用のブドウ栽培はされていましたが、醸造所は初めてです。

 

従業員は今のところ若林さん一人。生産者も工場長も、販売員も、全てを一人でこなします。

 

「ワイナリー設立は資金面で挫折しそうになった。

でも諦めきれなかったんだよね」

と経緯を話してくれました。

ブルゴーニュ地方で使われている樽と同じ
ブルゴーニュ地方で使われている樽と同じ

 そもそも昭和50年代に行政主導で実験栽培されたのが、大町のワイン用ブドウの歴史の始まり。

現在は「大町ワインぶどう生産組合」の8名が管理しています。収穫したブドウは、安曇野市にある「スイス村ワイナリー」でワインに加工されます。

 

生産者(1次産業)ではありますが、加工(2次産業)、流通・販売(3次産業)は人に任せているのが現状。

 

若林さんは「全てを自分たちの手で行う、フランス・ブルゴーニュ地方のドメーヌ(醸造家)がカッコいいと思っていた」ので、生産組合に所属しながらも大町産ワインを作る道を模索していました。

国の制度を使ってワイナリーを造る

でも6次産業化の認可って大変!

ピカピカのワイン発酵用ステンレスタンク
ピカピカのワイン発酵用ステンレスタンク

 ワインは「最古の酒」といわれています。ブドウを潰しておけば、自然と酵母(イースト菌)が発酵しできあがるからです。シンプルな作り方故、ブドウそのものの味が品質を左右します。

 

「自分の手で美味しいブドウを作って、美味しいワインが作りたい」、でもそれには莫大な資金が必要なのでした。

 

そんな中、農林水産省の6次産業化を支援する制度を知った若林さん。補助を受けるため、2012年秋から事業計画の作成に取り組みます。

しかしワイナリー創立で先例がなかったからでしょうか、簡単には許可は下りません。途中何度か制度変更があり、その度に書類を直し作戦を練ります。事業計画を作るのはややこしそうですが、「前職がシステムエンジニアだったので、業務をシステム化するという経験がここで役に立った」とおっしゃいます。

 

根気強く数字に向き合い2014年春、厳しい審査に合格しやっと認可が下りました。

去年10月に着工し、一歩ずつ夢に近づいています。

農家が主役のワイン、まずは畑から…

若林さんは今日も畑に立つのです

一つずつ丁寧に剪定する若林さん
一つずつ丁寧に剪定する若林さん

できたてほやほやのワイナリー直売所(まだ家具もない!)や未使用の工場内を見せてもらいました。真新しい銀色に光る製造タンクが立ち並び、フランスから輸入した大きなワイン樽も今や遅しと時を待っています。

 

毎日大忙しの若林さん。春夏は栽培に集中し、秋に収穫したブドウで醸造、2016年6月にはいよいよ“自家製栽培100%の自社生産ワイン”の販売が開始されます。

 

「自分のワイン哲学や大町のテロワール(※ワイン用語で風土、郷土色)を表現できたら」と意気込みを話してくれました。

あぁ! ここにワインの香りが立ち込める日が待ち遠しいです。

 

畑体験ボランティア募集中です!
畑体験ボランティア募集中です!

若林さんのワイン熱にすっかり当てられて、私も空想が止まりません。周辺にカフェやレストランができて小さなワイン村になったらいいなぁ、沢山のお客さんで賑わって、収穫祭やヌーボー解禁祭りでたらふく大町ワインを飲みたいなぁ……。

 

ブドウの栽培から醸造、楽しみ方まで、実に奥深いワインの世界。その魅力をまだまだ伝えきれていません(まだ飲んでないし!) これからも“北アルプスのブドウ畑”に注目していきたいです。


<お世話になった取材先>

農業生産法人

株式会社ノーザンアルプスヴィンヤード

住所/長野県大町市大町5829

電話/0261222564

http://navineyards.lolipop.jp/

 

<ワインに関するリンク>

NAGANO WINE(長野県観光部)

北アルプス山麓そだち

(北アルプス山麓農畜産物ブランド運営委員会)

 

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